「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
昨日Facebookにて友人と交わした会話で出てきた言葉。
つまり、常に謙虚であれ、ということ。
以前のblog、
[ 素晴らしい仕事をする人は、人間的にも素晴らしい ]
にも書いたけれど、
私が尊敬する人のほぼ全ての人が「謙虚」。
社会的にどんなに偉い立場に立っていようが、周囲には本当に謙虚。
謙虚という言葉には、私には少し因縁があって、
若い頃には最も欠けていたことの1つであり、新入社員で入社したフェニックスの新人研修で、最も重要だと教え込まれた言葉だ。
当時フェニックスは赤城に山荘があり、3泊4日くらいだったと思うが、同期40名ほどで合宿に行った。
そこで、新人にとって、社会人にとって、一番大切なことは何か、を皆で結論を出すというワークショップがあった。
ところが、これが、何時間かけても結論が出ない。
私はそのとき進行役をつとめており、なんとかして皆の意見をまとめて答えを出そうとするものの、せっかく出した答えを提示しても、どうしてもダメ出しされてしまう。
最終的に、研修を取り仕切っていたコンサルの先生が見かねて、わたしにこっそりヒントをくれた。
「山崎さん(山崎は私の旧姓)が、この合宿中に身につけたことですよ」
とにかく私はナマイキだったから、入社直後から新入社員研修なんて、と思って、半分バカにしているようなところがあった。
でも何かのきっかけで、それではダメだと気づいたのだ。
合宿の後半から、自分でも態度が変わってきているの実感していた。
あ、そうか、謙虚っていうことなんだ。
そう気づいた私はそれとなく、既に謙虚という意見も出ていたから、皆の意見をそちらの方向に集約し、ワークショップは無事に終了した。
20代の始めにこの言葉の意味が理解できて、本当によかったと思う。
まだまだ時に傲慢になってしまうことがあるから、常に自戒しなければ。
赤城山荘での、あの時間を忘れずに。