真理と本質

「研究者の仕事は真理を明らかにすることだが、真理というのは何枚ものベールに包まれてなかなか見えないものだ」(山中伸弥教授)

昨夜からの会見で、山中先生は多くの良い言葉を話されているけれど、これが私の印象に残った言葉。

「真理」とは少しニュアンスが違うけれど、私は「本質」という言葉が好き。
物事の本質、人の本質を見極めることが、とても大切だと思っている。

いつ頃からこういうことに気づいたのか。
子どもの頃は、どちらかというと1人でいる時間が長く、本ばかり読んでいた。
おそらく本の世界の中から、世の中を客観的にみる、人を客観的にみる、ということをするようになったのだと思う。
記憶にあるかぎり、小学校の高学年くらいからだろうか。

そうはいってもすぐにわかるようになったわけではない。
もちろん、今だってわかっていないことばかり。

たとえばデザインもそう。どのデザインがいいか悪いか。
ワインもそう。このワインが美味しいかどうか。

自分の主観がしっかりしないと、その価値を見極めることができない。
まだまだ「わかっている」とは思わないけれど、少なくとも自分の感性に素直になることは、できるようになった。

本質を見極めるには、自分の感性を大事にすることだ。
真理を明らかにするには、そこに真理があると信じて、ひたすら追求することなんだと思う。

本質を見極め、真理を明らかにする。

カントとかプラトンとかを勉強しようかな。

3 Replies to “真理と本質”

  1. 本間 敬悟

    「自分のアンテナに引っかかるもの」「自分の価値観に合うもの」というのは当然その人にしか分からない訳ですが、だからこそ外から入ってくる情報も踏まえた上で自分の感覚を大切にしなければならないと思います。

  2. ピアレス ゆかり

    私も、同じようなことを最近ブログに書きました。自分の頭でものを考えることの大切さ。http://japanese.yukaripeerless.ca/2012/09/%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E9%A0%AD%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%AE%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B/

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