ふくしまの桃
10日間ほどの横浜滞在から昨夜、京都へ戻った。
横浜にいる間に感じた違和感を忘れないうちに書いておこうと思う。
横浜に到着して数日後、23億ベクレルのセシウムが検出されたというニュースが流れた。
セシウム、原発地下道で23億ベクレル検出
福島第1原子力発電所の汚染水が海に漏れている問題で、東京電力は27日、漏洩源とみられる敷地海側のトレンチ(地下道)にたまった水から、1リットル当たり23億5千万ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。事故直後の2011年4月、海に漏れ出た汚染水と同程度の濃度で、東電は漏洩源の特定を急ぐ。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG27012_X20C13A7CC0000/
ああやはり、とてもじゃないけど収束しているとは思えない。
落胆しながら都内へ仕事へ向かうと、東横線内のテレビでは、さかんに「ふくしまの桃」というCMをやっている。
これは去年もやっていたようだけれど、私にはとても異様なCMに思えた。
ふくしまの桃???
それはあえてみんなで食べなくてはならないのものなんだろうか。
ふくしまと言っても、もしかしたら原発からは遠く離れた福島県内の産地なのかもしれない。
政府の都合で勝手に変わる「基準値」は越えていないのかもしれない。
でも「ふくしまの桃」は「チェルノブイリの桃」ではないのだろうか。
「チェルノブイリの桃」をみんなで食べよう!というCMではないのだろうか。
ふくしまの方に対して悪気があるわけではない。
彼らこそが被害者。
私が恐ろしいと思うのは、東京の人たちは、もはや何ごともなかったように暮らしていること。
これはずーっと感じていることだけれど、時間が経つにつれ、ますますみな忘れているように思う。
忘れないとやっていけない。
忘れているからこそ経済活動がなりたっている。
そういう状況であることが、とても悲しいし、残念でならない。
ともゆかのチャリティソング。このチャリティソングに参加させてもらったことはとても大切な記憶。
@djtomoko n Ucca-Laugh – “#pray4tomorrow”